サッカー王国”フランス”の秘密兵器【マルクス・テュラム】

近代サッカーにおいて、ヨーロッパ王者といえば”フランス”。

2022年カタールで行われたワールドカップ。フランスは惜しくも準優勝の功績を残し、
主力なメンバーには『キリアン・エンバぺ』、『グリーズマン』、『デンべレ』と名高い選手がスタメンを張っており。

また、サブのメンバーにも『リヴァプール所属のコナテ』、
『バイエルン所属のキングスレイ・コマン』、『アーセナル所属DF要のサリバ』
など恐ろしいほど分厚い選手層を揃える”フランス”。

そんな質の高いサッカー選手を世に排出する”フランス”の次世代FWを期待されている、『マルクス・テュラム』という選手をご存じでしょうか？

1997年イタリア・パルマで生まれた天才FWは、『力強く丁寧なシュート』と、『ゴール前での飛び出し』を得意としており、得点を量産。
プレイ1つ1つに丁寧さを感じ、試合を通して彼からは知性を感じることができ、プレイ中の落ち着きが魅力の1つでもあります。

また、FWならではの『前への推進力』も並み以上に意識を持っている選手であり、ビルドアップ等チームへの貢献度は計り知れず。

そんな推進力を活かし、サイドを壊滅させてからのマイナスクロスは鬼に金棒。また、絶妙な切り替えしからDFを置き去りにした後に放つ正確なクロス。決定機を幾度となく演出しており、特にボックス内でボールを持つ（楔のような）ことができる選手でもあります。

混沌（カオス）を作り出すことがうまく、ボックス内でこぼれた（リフレクションした）ボールをネットに突き刺すシーンは何度も目にしますね。

そんな彼ですが、改善すべき点もあり、
普段落ち着きのあるプレイが魅力的なマルクス・テュラムですが、
若さゆえか短気なところは弱点であります。
2020年（当時22歳）にはホッフェンハイムのDFシュテファン・ポッシュに対して唾を吐きかけ、
主審からレッドカードを提示され一発退場処分を受けた苦い経験もあります。
ドイツサッカー連盟からは、6試合の出場停止と罰金。チームからは、1か月分の罰金処分を受けました。

2024年現在、セリエAの名門「インテル」に所属する26歳の若きFW、『マルクス・テュラム』ですが、
かつて、フランス代表DFとして活躍をし、ユヴェントスやバルセロナにも所属した経歴をもつ『リリアン・テュラム』のご子息であります。

また、弟の『ケフラン・テュラム』（23歳）もMFとしてフランス代表に招集されています。

そんな、エリート一家の血筋の影響は『体格192㎝、88㎏』の恵まれたサッカー体型だけでなく、サッカー知数も高いことが試合を通して見て取れます。

父の背中を追い、
2014年（当時16歳）にソショー＝モンベリアルでトップチームに昇格すると、2015年（当時17歳）にリーグ・ドゥ（フランス）出場を果たします。

2017年（当時19歳）にはギャンガンへと移籍し、リーグ・アンデビューを飾りました。
2017-19は、ギャンガンで多くの出場機会に恵まれ、
レベルアップしながらも毎年、自身のもつ年間得点記録を伸ばしながら
18-19シーズン（当時21歳)の年には38試合に出場し13得点を記録します。

活躍が評価され、19-20シーズン（当時22歳）からはブンデスリーガ：ボルシアMGに納得の移籍を発表しブンデスデビューも果たします。

ここまで順調にキャリアアップを成功に収めている『マルクス・テュラム』。
成長見込みのある若いFWということでビッククラブがオファーをするのは当然のことで、当時サッカー界でも注目の存在でありました。

中でもイタリア名門『インテル』は彼への猛烈なアプローチを行い、契約サイン一歩手前のところまで駒を進めた手前。テュラムは”右ひざ内側側副じん帯”を断裂してしまい、移籍の可能性が立ち消えてしまいました。

その年、受難のシーズンを過ごすことになりました。

2023年夏。3年在籍したボルシアMGとの契約が満了を迎える年。

イタリア・セリエAの『インテル』、『ミラン』だけでなく、プレミアリーグの『アーセナル』、リーグ・アン王者の『パリ・サンジェルマン（PSG）』
など名門クラブが彼の獲得に向けて動き出します。

2022年のカタールワールドカップでは、フランス代表の一員として活躍する機会もあった『マルクス・テュラム』はW杯5試合に出場し、お世辞不要でフランスチームに貢献。また、ボルシアでの成績はブンデスリーガ通算111試合に出場34得点という記録。

当然ビッククラブが放っておかず。
2023年夏（当時25歳）にボルシアMGを離れ、移籍を決めた先はセリエAの名門『インテル』。

『インテル』は年俸500万～550万ユーロ（日本円で約7億9000万～約8億7000万円）でテュラムと合意したことを発表。
インテルは2023年にルカクを放出したこともあり、FWの補強は余儀なくされていました。
そんな中で決まった移籍は”ルカクの後釜”という世間体でチームに合流した『マルクス・テュラム』は、
2021年からインテルで指揮を執る、シモーネ・インザーギの元、インザーギ哲学を吸収し、新天地セリエAで活躍できるか？とファンは期待を積もらせていました。

サッカーファンが見守る中での初年度23-24シーズン。というと、
32試合に出場し『12得点7アシスト』と期待以上の数字を記録。

『インテル』もセリエAリーグ優勝が決まっており、彼以上に順調なサッカーキャリアを歩む選手もそうはいない。

最期までご覧いただきありがとうございました。

今回は、『マルクス・テュラム』選手の記事を書かせていただきました。

インテルでの契約は5年。これからはインテルでの輝かしい活躍、またクラブの歴史とともに飛躍していくであろう『ティラム2世』は、立派に父の背中に追いつき、父とは違う新たな自分自信のサッカーキャリアを歩んでいます。

そうなると次に期待してしまうのは弟の『ケフラン・テュラム』。まだ若いケフランですが、十分に素質は備わっており、『ティラムファミリー』からはこれからも目が離せませんね！

以上が『マルクス・テュラム』の記事とまとめさせていただきます。

それでは次の記事でお会いしましょう！
ばいばい！